いびきの原因って何?(2)

いびきの原因って何?(2)

いびきをかいてしまうのは、上気道(咽頭(のど)や鼻腔(鼻))が狭くなってしまうことが原因だと書きました。

では、上気道(咽頭(のど)や鼻腔(鼻))が狭くなる、というのは、どういうときに起こるのでしょうか。

いびきの原因は、主に五つあると言われています。

一つめは、肥満です。太ることで、首周りや、口や喉の中に脂肪が付いてしまって、上気道が狭くなったり、場合によってはふさがれたりして、いびきが出てしまうことになってしまうのです。

二つめは、疲れがあります。

疲れは、心身ともに問題となりますから、ストレスなどもいびきの原因だと言えるでしょう。心や体が疲れると、酸素を体に多く送り込もうとします。

そうすると、口で呼吸する、いわゆる口呼吸が起こる場合が多くなります。そして、口呼吸こそは、いびきの大きな原因になっているわけです。

三つ目の原因としては、アルコールが挙げられます。

ビール

ビールや日本酒・ワインなど、アルコールを摂取すると、全身の筋肉が弛緩する傾向があります。

上気道についても、それを支えている筋肉があるのですが、アルコールによって、その筋肉も弛緩してしまい、それによって、気道が狭くなり、いびきをかきやすくなるのです。

いびきの原因、四つ目は、老化です。

年を取ると、様々な筋肉が弱くなってきてしまいます。

呼吸する筋肉も、その例外ではなく、筋肉の弛緩によって上気道が狭まると、いびきをかきやすくなってしまいます。

五つ目は、鼻・喉・口などの何らかの異常です。

鼻の中のゆがみ、具体的には、左右の鼻腔を分ける壁であり鼻中隔が湾曲している場合などや、他にも、呼吸筋に異常がある場合には、それがいびきをかいてしまう原因になっていることがあります。

これまでに挙げられた原因のどれにも該当しないにもかかわらず、ひどいいびきをかいてしまう場合には、内科的な問題があることなどが考えられますので、医師の診察を受けられることをおすすめします。

アルコールや、疲れによる場合などは、基本的に一時的なものとなりますので、さほど心配する必要はない場合が多いと考えられます。

アルコールを抜いたり、十分に休息を取ったりして、様子を見ましょう。